抄録
BABH-n [1,2-Bis(4'-n-alkoxybenzoyl)hydrazine]はサーモトロピックキュービック液晶である。両端のアルキル鎖は同一であり、従って、分子構造は中心対称性を有する。形成される双連結型キュービック相の構造(Ia3d対称性かIm3m対称性か)は温度とアルキル鎖長(n;鎖の炭素数)に依存する。本研究では、このBABH-nのアルキル鎖長を両側で非対称にした分子を合成した。キュービック相形成とそのナノ構造を示差走査熱量測定(DSC)、偏光顕微鏡(POM)観察、X線回折測定(XRD)測定などから検討する。