日本内分泌学会雑誌
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OxytocinのRadioimmunoassayに関する研究
岩崎 寛和
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1973 年 49 巻 3 号 p. 580-591,570

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抄録
分娩発来機序を解明するためには, 極めて微量な血中oxytocin濃度の測定が不可欠の条件である.炭末に吸着させた合成oxytocinを用いて家兎を免疫し, 特異性の高い, かなりの力価の抗血清作製に成功し, これを用いてoxytocinのRIAを検討した結果, 標準品で652-2×104pgの間で直線関係を示す標準曲線を得, 更に人血清+oxytocinの抽出物では感度の上昇を認めた.本法を改良することにより, 人の血中oxytocin濃度を測定する可能性が示唆された.
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© 一般社団法人 日本内分泌学会
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