こころの科学とエピステモロジー
Online ISSN : 2436-2131
研究随想
トポロジカルな観点から見た Primitive Chaos
小笠原 義仁
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キーワード: トポロジー, 言語, 世界, 生命
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2023 年 5 巻 1 号 p. 118-126

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抄録
近代科学は数学を言語とすることにより特徴付けられているが、本研究では数学の中でも特にトポロジーを、形態の概念についての議論にとどまることなく、概念の形態(従って概念の概念)を記述する言語として利用することを目指している。具体的には、Primitive Chaos と呼ばれる概念をトポロジカルに議論することにより、世界が生じる起源について議論している。ここで Primitive Chaos とは、現象と認識装置からなる「世界」を記述するものであり、決定論と非決定論がエンタ ングルされたものである。それにより、世界が無限の多様性をもって生み出される描像が示されて、ヴァイツゼッカーの議論との類似性について指摘されている。
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© 心の科学の基礎論研究会
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