こころの科学とエピステモロジー
Online ISSN : 2436-2131
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原著論文
  • 科学としての医療が崩れるとき
    南学 正仁
    原稿種別: 原著論文
    2023 年 5 巻 1 号 p. 12-20
    発行日: 2023/05/15
    公開日: 2023/06/02
    研究報告書・技術報告書 フリー
    Imagine a situation in which a patient asks a doctor “Why must I die?” and the doctor stands there stunned. Physicist Schrödinger claimed that scientists unconsciously put “I” as the subject of recognition outside the objective world. Both doctor and patient put “I” as the subject of recognition outside the objective world. In medicine as a science, doctors eliminate the fact that each patient is “I” for himself. Also, doctor puts himself outside the objective world and thinks as if he himself will not die. By doing so, doctors can continue their clinical practice in which they get close to people’s death. On the other hand, patients spend their days as if they will not die, by putting “I” outside the objective world.
随想(最近研究事情瞥見)
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コメント論文
研究随想
  • 可能世界・フッサール現象学・5次元主義の物語
    渡辺 恒夫
    原稿種別: 随想(最近研究事情瞥見)
    2023 年 5 巻 1 号 p. 45-75
    発行日: 2023/05/15
    公開日: 2023/06/02
    研究報告書・技術報告書 フリー
    異世界転生アニメの流行に促され、異世界転生は可能かを、現象学と分析哲学を用いて考えてみた。まず異世界とはSF的な平行宇宙などではない。他者「X」を存在論的な対等他者と認める時、この私が「X」として生まれたような世界の実在を認めたことになり、それが異世界と呼べるのである。現実世界では私は「渡辺*」なので、私が「X」であるような世界は可能世界に留まるが、ルイスの様相実在論は可能世界が現実世界と同等に実在すると説くので最初の手掛かりとなる。次に死生観を、終焉テーゼ、死後存続説、世界消滅説、「私の死後も存在する他者とは誰かの問い」の4タイプに分類し、最後の説のみが検討に値するとした。そこでフッサール他者論を足掛かりに、他者とは時間を異にする私であるという第一の定式化を得た。ルイスの様相実在論ではこの私と時間を異にする私との間の貫世界同一性が否定されるし、可能世界の間にいかなる時間的関係もないので、この定式はそのままでは成立しない。この難点を克服するため、八木沢(2014)の5次元主義可能世界論に着目し、他者とは世界を異にするこの私の世界切片であるという新たな定式を得た。私の世界切片としての存在論的対等他者の判別法は自我体験・独我論的体験に求められ、この定式をよき物語=死生観へ肉付けする必要性が説かれた。
  • 渡辺 恒夫
    原稿種別: 研究随想
    2023 年 5 巻 1 号 p. 102-117
    発行日: 2023/05/15
    公開日: 2023/06/02
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  • 小笠原 義仁
    原稿種別: 研究随想
    2023 年 5 巻 1 号 p. 118-126
    発行日: 2023/05/15
    公開日: 2023/06/02
    研究報告書・技術報告書 フリー
    近代科学は数学を言語とすることにより特徴付けられているが、本研究では数学の中でも特にトポロジーを、形態の概念についての議論にとどまることなく、概念の形態(従って概念の概念)を記述する言語として利用することを目指している。具体的には、Primitive Chaos と呼ばれる概念をトポロジカルに議論することにより、世界が生じる起源について議論している。ここで Primitive Chaos とは、現象と認識装置からなる「世界」を記述するものであり、決定論と非決定論がエンタ ングルされたものである。それにより、世界が無限の多様性をもって生み出される描像が示されて、ヴァイツゼッカーの議論との類似性について指摘されている。
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