実験動物
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ウサギ耳疥癬症原因ダニの同定および検査法
松沢 昭雄岡田 和夫元井 悦郎鈴木 潔武藤 進
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1974 年 23 巻 2 号 p. 73-77

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抄録

当施設では過去数年にわたりウサギの耳疥癬症の蔓延に悩まされてきた。そこで, 本症の治療, 撲滅および予防法を確立するために一連の研究を始めた。本研究では原因ダニの同定と簡単なダニのスクリーニング法の確立を試み, 次の結果を得た。
1, 当施設のウサギの耳疥癬症はPsoroptes cuniculi (ウサギキュウセンヒゼンダニ) によることがわかった。
2.簡単なダニのスクリーニング法として「接着ダニ検査法 (mite adhering test) 」を考案した。この検査法により, ダニが肉眼的病巣を形成する以前に, ダニの寄生の有無を調べることができた。
3.接着ダニ検査法と肉眼的観察の併用により, 本症を非常に早期に発見できることを明らかにした。この併用により当施設で飼育中のウサギ216匹中75匹 (34.7%) が耳疥癬症と診断された。

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© 社団法人日本実験動物学会
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