現在我国において実用化されているマウスの自動給水ノズルには, 日本で開発された方式とアメリカで開発された方式の2種類がある。我々は, これらの性能および問題点についてJCL: ICRおよびddNマウスを用い, 育成試験と繁殖試験を行い, 従来の給水瓶方式との比較も加え検討し, 以下に述べるような成績を得た。
1.育成試験では, 体重増加において従来の給水瓶方式が自動給水方式と比較しすぐれており, 生存率において日本方式と給水瓶方式が, アメリカ方式と比較しすぐれていた。
2.繁殖試験では, 離乳率において従来の給水瓶方式が自動給水方式と比較し若干すぐれていた。
3.育成および繁殖の両試験を通じ, アメリカ方式は, 漏水事故が発生し, 日本方式は, 小型マウスに対し, 給水性能が劣っていた。