Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
キュウシュウノウサギ, アマミノクロウサギおよび家兎JW-NIBSの骨の計測値について
I. 頭蓋および胴骨
大塚 潤一豊満 義邦西中川 駿
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1980 年 29 巻 4 号 p. 441-455

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抄録
キュウシュウノウサギ (以下Lepus) , アマミノクロウサギ (Pentalagus) および家兎JW-NIBSの頭蓋骨・胴骨を形態学的ならびに骨計測学的に検索した。
1) 尾椎数はLepusが10~12個, Pentalagusが10~11個およびJW-NIBSが15~17個である。
2) Pentalagusの上顎臼歯数が5個という従来の記載は, この種属の識別用形質とは認められない。
3) Pentalagusの眼窩および鼓室胞は極端に小さい。
4) JW-NIBSの脳頭蓋の長さおよび頸椎, 胸椎, 腰椎の椎孔の幅は, 他の二者より小さい傾向を示す。
5) 腰椎の棘突起および横突起の形状および大きさは, 三者間に明白な差異がある。
6) 骨の計測値の変異係数は, JW-NIBSが最も小さい。
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© 社団法人日本実験動物学会
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