Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
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マウス用代謝ケージの改良試作およびその評価試験
中山 義之秋場 仁角田 隆高木 忠雄
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1982 年 31 巻 1 号 p. 37-41

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抄録
排泄尿量の正確な測定が可能であり, 尿中成分が糞などにより汚染されず, しかも, 飼育マウスに対するストレスの少ないマウス用代謝ケージを改良試作した。
原型としたのはメイクシフト型マウス用代謝ケージである。改良点は (1) マウスが乗るガラス玉の球状部分を水平面に近づけ, 安定位を保つためにマウスに加わっていたストレスを小さくするようにした。 (2) 排泄尿中に糞, 漏れた飲水, 飼料の屑の混入するのを防ぐため, ガラス玉側彎曲部の傾斜角度を従来のものより急にし, また, 集尿部の長さを35mmから27mmとした。一方, 飲水器に漏れ水受けを設け, 漏れ水が採尿コップに混入するのを防いだ。 (3) マウスの逃亡防止のためケージに防止棚をつくった。以上の改良ケージを用いた場合, マウスの正確な排泄尿量, 飲水量, 尿中成分の測定が可能であった。また, 飼育中のマウスの逃亡も防止できた。
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© 社団法人日本実験動物学会
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