Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
カニクイザル母仔間におけるEntamoeba histolyticaの伝播
榊原 一兵杉本 泰子小山 力本庄 重男
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1982 年 31 巻 2 号 p. 135-138

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抄録
Entamoeba histolyticaの寄生が認められた6頭の母カニクイザルとそれから生れた仔ザルについて, 経時的に直腸便を母仔ともに採取し, 母仔間の伝播の状況と臨床症状について観察した。その結果, すべての仔ザルは生後5~10週目に感染の成立が確認された。また2頭の仔ザルに栄養体 (トロフォゾイト) の排泄が認められた。しかしながら観察期間中すべての仔ザルで, 臨床的な異常も, アメーバ性下痢も認められなかった。
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© 社団法人日本実験動物学会
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