Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
ラットに自然発生した奇形腫について
二宮 博義
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1983 年 32 巻 3 号 p. 145-149

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抄録
Wistar系ラット (雄, 35日齢) の副腎に腫瘍を認めた。組織学的には, この腫瘍は各種の組織で構成されており, 神経組織, 皮膚 (外胚葉性) , 横絞筋, 骨, 軟骨 (中胚葉性) , 腺組織 (内胚葉性) , さらに未分化な胎児組織の一部が混然と配列していた。以上の所見により奇形腫 (teratoma) と診断した。副腎の奇形腫は極めて稀で, 最近の文献を探した限りでは, 報告はまだないようである。
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© 社団法人日本実験動物学会
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