抄録
放射線医学総合研究所のビーグルの繁殖コロニーにおいて, 1974~1983年の10年間に発生した472例の疾病に関する臨床記録を年齢別に分類した。生後1週齢以内の201例の新生子には, 低体温症が, 1週齢~2カ月齢の31例と2カ月齢~1歳齢の46例の子犬には, 肺炎, イヌパルボウィルス感染症, 皮膚病および膿瘍が多くみられた。1~5歳齢の成犬91例には, 外傷, 椎間板突出症, 膿瘍, 難産, 破行および耳血腫が, また5歳齢以上の老齢犬103例には, 椎間板突出症, 腫瘍, 膿瘍, 外傷および耳血腫が多くみられた。