Experimental Animals
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スナネズミ (Mongolian gerbil) 精巣の生後発達と性成熟時期
二宮 博義中村 経紀
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1987 年 36 巻 1 号 p. 65-72

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抄録
生後1週から16週までのスナネズミの精巣を組織学的に観察して, これらの器官の生後発達の過程を調べた。精巣重量は生後1週から11週までに急激な増加を示し, 16週目で約540mgに達した。生後2週は精子発生の開始時期で, すでに精祖細胞の細胞分裂像が観察された。生後7週で一部の精細管に精子が出現し, 生後10週で全ての精細管に精子が観察された。精巣上体では, 10週ではじめて精巣上体頭の一部の上体管に精子が出現し, 12週で精巣上体尾の全ての上体管に精子が観察された。以上の所見より雄のスナネズミの性成熟は生後10~12週で完了するものと考えた。
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© 社団法人日本実験動物学会
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