1987 年 36 巻 2 号 p. 205-208
Csk: Wistar-Imamichi系ラットコロニーに見出された自然発症の卵巣および精巣腫瘍は, 消化管上皮, 軟骨, 神経等の三胚葉性の組織が混在している組織所見からテラトーマであることが判明した。このテラトーマは, 交配実験の結果から遺伝性で雌雄ともに発症すること, 発症率が約25%であること等から常染色体上の劣性単一遺伝子によるものと考えられた。現在, テラトーマ発症系ラットとして系統化に成功し, 系統名をTera系, 遺伝子名をteraとした。