1988 年 37 巻 1 号 p. 21-30
Csk: Wistar-Imamichi系ラットより見つかった遺伝性侏儒症 (rdw系) ラットについて, 臨床的, 組織学的, 遺伝学的検討を行った。その結果, この侏儒症は常染色体性劣性単一遺伝子 (rdw) によって遺伝し, 下垂体前葉の内分泌細胞とくにGH, PRL, TSH分泌細胞の減少および分化不全に起因する下垂体性のものであることが判明した。総合的に判断するとSnell's dwarf (dw) マウスの病態に類似していると考えられ, 内分泌異常疾患モデルとして有用性が高いと思われる。