抄録
ヒト心筋アクチン遺伝子のcDNAをプローブとしたサザンプロット法により, ラットにおけるアクチン遺伝子関連配列の多型性を調べた。その結果, 制限酵素として.EcoRIを用いて検出されたフラグメントのうち, 11kb, 7kb, 6kb, 5kb, 4.5kbおよび4kbのフラグメントにおいて系統間の多型性が認められた。いずれの多型性も, 特定の系統のみに新たなフラグメントが検出されるものであり, 偽遺伝子などのアクチン遺伝子関連配列の存在に起因することが推測された。これらの多型的なフラグメント, 調べた13系統において7つの特異的なパターンに分類され, 近交型ラットの遺伝的モニタリングに用いることが可能であると思われた。