Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
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脂腺肥大を伴う被毛異常ラット (Raggedラット)
野口 純子味沢 千代筏井 洋今道 友則
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1990 年 39 巻 3 号 p. 383-388

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抄録
Wistar系由来ラットから, 新たな被毛異常ミュータントを固定した。このラットは10日齢前後で粗槌な初毛に覆われ, この時点で正常個体との識別が可能であった。5週齢で背部が広く脱毛したが, その後再び全身が粗槌な被毛で覆われた。眼瞼の肥厚が離乳前後より認められた。皮膚を組織学的に検討した結果, 脂腺腺房は腺細胞が増加し, 肥大していた。脂肪染色の結果, 腺房では, 排出経路である導管部に閉塞が認められず, 正常な皮脂転換が行われているものと思われた。遺伝解析の結果, この表現型は常染色体上の単一劣性遺伝子に支配されることが明らかとなった。この遺伝子と毛色遺伝子a, c, hの間で連鎖しているという成績は得られなかった。これまでなされた報告を検討した結果, 脂腺肥大を伴う粗槌な被毛の形質は新たなミュータントであると考えられ, 我々はこの遺伝子をRagged (rg) と命名した。
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© 社団法人日本実験動物学会
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