1990 年 39 巻 3 号 p. 377-381
conventionalおよびSPF状態のDBA/2Nオスマウスに, 2段階の濃度 (104TCID50/0.1mlまたは105TCID50/0.1ml) の脳心筋炎 (EMC) ウイルスM株を腹腔内接種し, ウイルスによる糖尿病症状の発現における飼育環境の影響について検討した。その結果, conventionalよりSPF状態のマウスの方が, 糖尿病発現率が高かった。すなわち, 動物の飼育条件の違いが, ウイルス性糖尿病発現に対するマウスの感受性に影響することが示唆された。