Experimental Animals
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各月齢における意識下ウサギ血圧およびその変動性
勝田 新一郎太治 司郎細見 弘
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1990 年 39 巻 4 号 p. 565-569

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抄録
6, 12, 18, 24および30ヵ月齢におけるウサギの血圧およびその変動性を明らかにし, それらに対する加齢の影響について検討した。実験には, 日本白色種ウサギの同一コロニーから任意に抽出した25匹を使用した。それらを5匹ずつ6, 12, 18, 24および30ヵ月齢のグループに分け, 同一飼料, 同一環境条件下 (室温22~25℃, 相対湿度50~60%) で飼育した。血圧測定に先立ち, ウサギをペントバルビタールで麻酔し, 左鎖骨下動脈よりカテーテルを先端が大動脈弓に届くまで挿入し, 他端は背部の皮膚に固定した。数日後, ウサギを血圧測定用ケージに移し, 約2時間実験環境に順応させてから, 10時頃より血圧測定を開始した。大動脈圧は, カテーテル, 圧トランスデューサを介してペンレコーダで約3時間モニタするとともに, A/D変換器を介して1秒毎にコンピュータで記録した。3時間の平均血圧の月齢毎の平均値は, 91.7~96.8mmHgの範囲に分布し, 加齢による変化は認められなかった (p>0.05, Kruskal-Wallis'multi-sample test) 。3時間の血圧標準偏差は3.8~5.2mmHgの狭い範囲にあり, 加齢による影響はみられなかった (p>0.05, Kruska1-Wallis'multi-sample test) 。血圧ヒストグラムは, いずれの月齢においてもモードにおける先鋭化が観察され (18例) , 正規分布は2例のみが示した (p>0.05, x2-test) 。上記結果より, ウサギの圧反射系全体の調節能は6~30ヵ月齢では加齢の影響を受けないものと解釈した。
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© 社団法人日本実験動物学会
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