Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
黄斑変性および非中心性網膜変性を呈したカニクイザルの視覚機能
鈴木 通弘小川 浩美長 文昭本庄 重男
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1990 年 39 巻 4 号 p. 571-575

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抄録
光透過率が異なる面を着用した観察者の眼に対する, カニクイザルの凝視反応を利用する視覚判定のための簡単な方法 (鈴木ら, 1988) を, 黄斑変性および非中心性網膜変性を示す個体に適用し, 眼底所見が正常な個体と比較した。その結果, 眼底の正常な個体に比べて, 黄斑変性を呈する個体の視覚機能は明らかに劣っていた。さらに, 黄斑変性の程度に応じた視覚機能の差も認められた。一方, 非中心性網膜変性所見を呈する個体の視覚機能は眼底所見が正常な個体とほぼ同様であった。
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© 社団法人日本実験動物学会
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