Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
ジネズミ (Crocidura dsinezumi) の実験動物化
大野 京子丹羽 愛樹加藤 志津香子安 和弘織田 銑一近藤 恭司
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1992 年 41 巻 4 号 p. 449-454

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抄録
新たなる実験動物として小型食虫類のジネズミ (Crocidura dsineaumi) を飼育・繁殖した。動物の捕獲はシャーマンライブトラップを用いて行い, 木製ケージにて飼育した。数世代経過後はプラスチックケージにて飼育し, 餌は養鱒用ペレットおよびキャットフードを, 水は給水瓶にて自由摂取させた。繁殖は雄1雌1個体を2~3週間同居させ, 出産・哺育時は雄親を離すようにした。ケージ内飼育においては通年繁殖し, 妊娠期間は28~30日, リッターサイズは1~4匹であった。新生児は急激に成長し, 生後6~8週齢で成体になった (雄9.7g, 雌8.3g) .繁殖期間は約1年半, 生存期間はおよそ2年以上と考えられた。
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© 社団法人日本実験動物学会
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