Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
自然発症てんかんラットおよびzitterラットにおける網膜ドパミンおよびその代謝物含量
小林 欣滋川島 一剛川島 弓子山村 高章久世 博浅野 裕三川合 是彰堀 正樹岡庭 梓芹川 忠夫山田 淳三
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1993 年 42 巻 2 号 p. 249-250

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抄録
自然発症てんかんラット (SER) およびzitterラットにおける視覚器障害と網膜ドパミン (DA) との関連について検討するため, 網膜におけるDAとその代謝産物である3, 4-ジヒドロキシフェニル酢酸 (DOPAC) およびホモバニリン酸 (HVA) の含量を測定した。Zitterラットの網膜では, 測定対象物質のいずれもがKyo: WistarラットあるいはSprague-Dawleyラットよりも低値を示した。これに対し, SERとKyo: Wistarラットとの間には著しい差は認められなかった。Sprague-Dawleyラットとの比較では, いずれもSERの方が高い値を示した。以上の結果より, zitterラットにおける視覚器障害は網膜のDA合成の減衰と何らかの関連があるが, SERでは関連がないことが示唆された。
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© 社団法人日本実験動物学会
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