Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
逆行性ガイドワイヤーを用いた自発呼吸下ラット経口気管内挿管手技
―気管移植実験への応用―
飯田 浩司小野 完二曽根 康之板岡 俊成横山 正義新田 澄郎
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1994 年 43 巻 1 号 p. 33-35

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抄録
ラットにおける簡便な気管内挿管法を考案したので報告する。ペントバルビタールを用いた浅麻酔による自発呼吸下に気管切開を施行し切開口から口側に向けて逆行性にガイドワイヤーを挿入し先端を口から出し, それをガイドとして18Gテフロン針を経口挿管した。気管切開, ガイドワイヤー及び気管内チューブの挿入に困難はなく, この挿管法は熟練を要さない簡便な方法であると考える。この挿管法を応用し気管移植実験を行い, 気管内挿管を行わない場合の手術死亡率54%を2%へと著しく減少させた。
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© 社団法人日本実験動物学会
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