Experimental Animals
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Print ISSN : 0007-5124
スンクスじゃ香腺の生後発達に関する組織学的研究
小守 忍斎藤 徹杉山 公宏高橋 和明谷口 和之
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1994 年 43 巻 5 号 p. 663-670

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抄録
生後0~21日までのスンクスじゃ香腺の発達を組織学的ならびにレクチン組織化学的に観察した。肉眼的には, じゃ香腺は生後3日より周囲の皮膚との区別が容易となり, 生後3~7日にかけて著しく発達し, その後, 生後21日までゆるやかに発達を続けた。
組織学的には, 生後1日に毛栓の基部に近い部分にじゃ香腺の原基と思われる膨隆部の出現が認められた。その後, 生後3~7日にかけて著しく発達し, 21日では成熟した個体とほぼ同様の形態を示した。
レクチン組織化学的観察にはSBA, DBA, PNA, UEA-I, ConA, RCA I, WGAの7種のレクチンを用いた。じゃ香腺は, 生後1日でWGA以外の全てのレクチンに陽性反応を示した。WGAには生後3日で反応を示すようになった。また生後7日までレクチンに対する反応はすべて細胞質のみに認められたが, 生後12日からPNA, UEA-I, DBAに, 21日ではRCA I, SBA, ConA, WGAに細胞質と細胞膜の両者が陽性反応を示すようになった。
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© 社団法人日本実験動物学会
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