教員・研究者としての晩年を迎えるこの頃,ふと昔の学生時代を思い出し,どちらが良いかとは判断できないが,時代背景,情報量などが影響しているのか今とは随分違うなと思う.40年以上前の我々の学生時代は70年安保の色が濃く残り,まだ学生運動が盛んな時期であった.講義が開講されないことも多く,私などはアルバイトに励む毎日であった.講義が定常的に開講されるようになっても,自分の興味ある講義しか出席せず,試験の前には授業にきちんと出席していた学生のノートのコピーが頼りだった.もちろん,こんな学生はまれであったと思うが,先生方も講義の出席にとやかく言わなかった.