2014 年 50 巻 5 号 p. 442_2
XFELは,位相のそろったX線領域の波長を持つレーザーである.XFELの光を使うことによって,動いている物質についてその様子を原子レベルで捉えることができると考えられている.XFELは日本において国家基幹技術の1つとされ,理化学研究所播磨事業所にてSACLAの建設が進められた.2011年には初めてのレーザー発振が確認され,運用が進んでいる(http://xfel.riken.jp/index.html).XFEL施設としては,2014年3月時点において,米国SLAC国立加速器研究所のLiniac Coherent Light Source(LCLS)とSACLAの2施設が稼働している.