抄録
円錐型マンドレルを用いて,プラスチックチューブを延伸する場合のマンドレル上での縦延伸倍率λ2と円周方向の延伸倍率λ2の変化を仮想的な応力-ひずみ曲線を用いて計算した。その結果,縦方向の降伏点ひずみを越えた後の縦方向の応力の増加が小さい場合には,降伏点直後に急激にλ1が増加し,実際には破断に至るものと考えられる。このλ1の急激な増加は,ネッキングが終了し,応力の増加のしかたが再び大きくなると終了する。降伏点以後の応力の増加のしかたが大きくなるとλ1の増加はよりゆるやかなものとなる。この結果は定性的には前報の実験結果を説明できるものである。