抄録
ポリエステル繊維を強い相互作用をもつ溶媒たとえばジメチルホルムアミド,ベンジルアルコール,ブタノールなどで処理した。そして,これらの前処理繊維を7種の分散染料(C. I. Disperse Yellow 7, Orange 1, Orange 3, Red 17, Violet 1, Blue 3, Blue 7)を用いて水系から染色し,飽和染着量を求めた。その結果,これらの溶媒処理による繊維の構造変化は,染色性にも大きな変化をもたらすが,その染色挙動は用いた染料によってかなり異なることが明らかにされた。そこで,染色性と染料構造との関係について若干の考察を行った。