抄録
先に報告したロープ状布染色についてのシミュレーションモデルを実用染色に応用することを目的とし,布のからまりによる内外の浴比変化の均染性に与える影響を検討して,次のような結論を得た。
1) タイト係数βを導入することにより,局所的な浴比変化の影響を定量的に表現することが可能となった。
2) 浴比変化は,同時に発生する内外温度変化とともに均染性に強く影響する。
3) 温度上昇時の一時期に不均染が集中的に発生することが推定される。
4) 染色後期の温度一定時においても,布のからまり方が強い場合には,浴比の低下に伴って有効染料量が減少し,かなり強い不均染が発生する。