抄録
目的:ジュニア競泳選手の障がい既往および身体的特徴を把握し、障がい予防対策の一助とすること。
方法:広島県内のスイミングクラブで選手コースに所属する中学および高校競泳選手132名(男子73名、女子59名)を対象とした。障がい既往調査として、過去1年以内に競泳競技に関連した疼痛の有無を聴取した。身体機能として、全10項目の全身の柔軟性および関節弛緩性を測定した。各項目を男女別および学年別で比較した。
結果:障がい既往率は、男子で55%、女子で59%であり、男女ともに肩関節の障がいが最も多かった。柔軟性は概ね女子で優れていた。高学年になるにしたがい、筋の柔軟性は低下したが、関節弛緩性は向上した。
結論:ジュニア選手の半数以上が競技に関連した障がい既往があることがわかった。今後、障がい発生と柔軟性との関連を検討し、障がいに関連するリスクファクターを解明していく。