抄録
歪み与ええた紙のサイズ特性をステキヒトおよびコッブサイズ度試験法により測定を行なった。酸性紙の場合,サイズ効果は歪み処理により低下するが,中性紙の場合は逆に増加し,紙の種類には関係せず,サイズ効果が歪みの大きさに依存している現象が認められた。Lucas-Washburnの式に基づき歪前処理により影響される紙の厚さ,シートの空隙構造およびサイズ剤の繊維表面での分布などの因子に着目し,サイズ効果への影響を検討した。その結果サイズ剤の繊維表面での定着力およびサイズ剤の繊維表面での分布が歪みを与えた紙のサイズ特性にとって重要であることがわかった。