抄録
二つのビニルスルホン系反応染料, C. I. Reactive Orange 7及びRed 22の加水分解挙動を50°Cで調べた。スルファトエチルスルホン(SES)体がビニルスルホン(VS)体に変わる加水分解反応は, VS体がヒドロキシエチルスルホン(Hy)体に加水分解しない低いpH条件下で,また, VS体からHy体への加水分解反応はSES体が速やかにVS体に変わる高いpH条件下で行い, SES体とVS体の2次の加水分解速度定数を求めた。前者の速度定数は,後者のそれより約5000倍大きい。このニつの染料の場合,いままで提案された反応機構と異なり,エーテル型の二量体は調べた条件下では生成しないことを確かめた。