抄録
省エネルギー法の改正、ヒートアイランド対策、地球温暖化防止による温室効果ガスの排出規制など環境問題への懸念が深刻になりつつある中、夏期の冷房負荷軽減の手段として、太陽光の反射率を高めて室内への熱を遮断する機能を付与した遮熱防水シート開発した。遮熱性能の指標となる日射反射率を高めることで、屋根温度の上昇を抑え、室内側への熱の流入量が抑制できる。そのため、冷房負荷が軽減され、冷房費用の削減効果が期待できる。また、遮熱シート自体の蓄熱が抑制されることで、シートの劣化因子となる熱の影響が軽減され、耐久性の向上が推測される。