日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
Online ISSN : 2760-3423
2006年大会学術講演会研究発表論文集
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光触媒応用内装建材の開発
*奥田 章子堀 長生小川 晴果加藤 重一真鍋 亙江口 敦
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p. 23

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抄録
室内の悪臭成分や有害成分を継続的に除去する目的で、吸着性能を有する高機能けい酸カルシウム板と光触媒酸化チタンとを複合化した光触媒応用内装建材を開発した。最適な光触媒担持条件を選定し、その条件で作製した光触媒応用内装建材について各性能を評価した結果、以下の点が明らかとなった。1) 基材として選定した高機能けい酸カルシウム板は、微細孔量が市販の汎用天井材よりも多かった。また、このことが吸放湿性能や吸着性能に寄与したと考えられた。2)光触媒応用内装建材は、代表的な市販調湿建材と比較して、同等以上の吸放湿性能を示した。 3)微細孔を残した状態で光触媒酸化チタンを基材表面に担持することによって、吸着性能が更に向上した。 4)紫外線を照射して、トルエン、ホルムアルデヒド及びアセトアルデヒドの吸着・分解除去性能試験を実施した結果、光触媒応用内装建材は、効果的にそれらを除去できることを確認した。
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© 2006 日本建築仕上学会
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