抄録
仕上げ材料によるコンクリートの中性化抑制効果の客観的な評価提案を行う目的で、(社)建築業協会内の研究会にて行っている一連の研究のうち、本報では薄付け仕上げ塗材、厚付け塗材、塗膜防水材、塗料および表面含浸材に関して文献調査した結果について述べる。文献調査結果から、以下のことが分かった。1)薄付け仕上げ塗材は、中性化抑制効果が低い傾向にあった。2)厚付け仕上げ塗材は、塗膜が健全な場合、屋外環境にて中性化率0.4程度で中性化抑制効果は高い。3)塗膜防水材は、標準膜厚が1mm以上で中性化率が0であり、中性化抑制効果は非常に大きい。4)表面含浸材は、材料選定によっては中性化抑制機能を目的としてコンクリート構造物に適用できる可能性がある。