抄録
石綿吹付け、吹付けロックウールに対象を限定する工法である「封じ込め」を石綿含有耐火耐火被覆板に適用できないか検討した結果を報告する。石綿含有耐火被覆板は耐火被覆材なので、容易には除去できない場合がある。吹付け材とは異なり、除去できない場合の飛散対策として封じ込めの要望は高い。また、石綿含有耐火被覆板は吹付けロックウール(湿式)と同様に比重が高く、飛散しにくいため。吹付けロックウール(湿式)のように、「封じ込め」が物理的に可能と推測される。そこで、吹付けロックウール(湿式)を封じ込める際に用いる石綿飛散防止剤を石綿含有耐火被覆板に塗布し、石綿飛散防止剤認定用試験を行った。その結果、石綿飛散防止効果が確認できた。