抄録
木材・プラスチック再生複合材は、廃棄木材と廃棄プラスチックから製造される再生複合材であり、木材とプラスチックの両方の性質を併せ持っている。この材料は新素材であるがゆえ、長期の耐水性に関しては実験データがなく不明である。本研究では、材料を常温水及び温水(40℃)に最大1年間浸漬し、吸水率、寸法変化率、曲げ強さの変化を調べた。さらに温水による促進効果についても解析した。 その結果、吸水及び寸法変化は100~200日で恒量に達した。また、曲げ強さは浸漬初期に急激な低下が見られた。さらに、温水による促進効果は常温水の2から3倍であることが示された。