日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
Online ISSN : 2760-3423
2015年大会学術講演会
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2015年大会学術講演会研究発表論文集
塗装したコンクリートの中性化領域におけるpHの変化
*井原 健史谷川 伸阿知波 政史
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p. 29-

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抄録
中性化したコンクリートを遮断性の高い塗装で被覆することで、中性化深さが減少する報告例がある。しかし、この現象のメカニズムは未解明である。これを引き起こす主要因は、未水和セメントの水和と、未中性領域のOH基の表層移動と想定し、これら要因は、中性化したコンクリートを遮断性の高い塗装で密閉して、乾燥環境に置くことで生じると考えた。したがって、中性化したコンクリートに、いくつかの塗装を施したうえで、種々の乾燥条件下でコンクリート内部の湿度,pH,および中性化深さの変化を測定した。塗装は、コンクリート内部湿度を比較的高く保ち、中性化領域のpHを上昇させた。これは、OH基の表層移動によると考えられる。しなしながら、中性化深さを減少させる効果は確認できなかった。ただし、水酸化カリウム飽和水溶液を塗布した後に塗装を施して、乾燥環境に置くことで、中性化領域のpH上昇とあわせて、わずかな中性化深さの減少傾向が確認できた
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© 2015 日本建築仕上学会
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