建物の高耐久化が要求されるようになったことで、外装仕上材の性能評価における促進試験の重要性がより高まってきた。しかしながら、耐汚れ性についてみると、現状では実用的な促進試験方法がないために、メーカーは独自の試験で評価しており、ユーザーとしては同じ土俵で性能評価を行うことができない。そこで、適切な試験方法を提案することを目的に、塗装材料の屋外暴露試験を行い、各塗装材料の表面性状と汚れ性能を調べた結果、水接触角が汚れに大きく関係していることから、暴露の影響を受けたときと同じ表面状態を表す塗膜処理を行った上で、汚染物質を付着する試験方法について検討した。本報告では、いくつかの汚染方法を実施して、適切な試験方法を選定した結果について述べている。