森林研究
Online ISSN : 2759-3134
Print ISSN : 1344-4174
冷温帯林の斜面におけるトビムシ群集について
予報
武田 博清
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1981 年 53 巻 p. 1-7

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抄録
冷温帯林内の一斜面の上部,中部と下部に調査プロットを設け,土壌小型節足動物の比較を行なった。
斜面の上部から下部へと,トビムシ,ダニ類は密度の減少を示した。いずれのプロットにおいても,土壌中での垂直分布は類似した傾向を示し,多くの個体は表層 0~4 cm に分布していた。密度,垂直分布の傾向は,トビムシ,ダニ類の多さが,住み場所としてのA0層量に関係していることを示唆した。
トビムシ類について,三つのプロット間での群集構造を,多様性,均一度,種の多さ,の3つの測度を用いて比較した結果,3つの群集は類似した構造を持っていた。しかし,各々の群集を構成する個体の平均体長は,斜面上部から下部へと増大し,その結果,生物量は,密度とは逆に,斜面上部から下部へと増加の傾向を示した。トビムシの個体数,生物量の斜面地上での変化は,住み場所であるA0層の構造の差異と関連していると推察された。
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© 1981 京都大学フィールド科学教育研究センター
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