抄録
正面から撮影された住宅写真9枚を試験体に用い,学生を主たる被験者にして住宅外観のイメージ調査を行った。その結果,住宅の外観上の「開口率」が大きければ大きいほど,住宅外観の「洋風な」イメージは弱くなるということが明らかとなった。さらに,様々な住宅写真38枚を用いて住宅外観のイメージ調査を行った。「開口率」「無塗装木材柱の有無」「煙突の有無」を,住宅の外観的特徴を表す変数として用い,「洋風な」イメージの重回帰分析を行ない,予測式の構築を試みた。この「洋風な」イメージの予測式は,過去に行われた2つの住宅外観のイメージ調査の結果にもよく当てはまった。さらに,50才代の女性を被験者として同様のイメージ調査を行った。その結果,学生を被験者とした場合と,50才代の女性を被験者とした場合で,住宅外観の「洋風な」イメージの評価についての大きな違いはないことがわかった。