2004 年 3 巻 p. 139-154
熱帯林荒廃の修復に早生樹として大面積造林が行われたアカシア・マンギウムについて、成長特性の分析を行った。アカシア類は産業造林の対象樹種として、東南アジア各国において、多数の植林実績があり、造林の成功に必要な条件の解明から、森林施業に関する成長データの解析まで、昨今研究が進められている。また、高能率なパルプ材生産が可能とされ、温暖化対策としてのCDM植林プロジェクトの点からも注目されている。ここでは半島マレーシアの造林データを中心に、他地域との成長比較を行い、施業モデルの作成について検討した。