2007 年 6 巻 p. 29-41
固定試験地の繰り返し測定から得られた直径成長量と期首直径の関係をポアソン回帰モデルおよび線形混合モデルにより解析し, 通常の線形回帰モデルと比較してその有効性を検討した. その結果, ポアソン回帰モデルを用いる有効性はみられなかった. 一方で, 線形混合モデルを用いたことでモデルのあてはまりが向上した. さらに, 傾きや切片をより正確に推定できたことが示唆された. 繰り返し観測から得られたデータに対しては, ランダム効果を考慮した混合モデルを用いることが有効であることが示された.