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Online ISSN : 2188-5729
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木質バイオマス資源からみる温室効果ガス削減の可能性に関する研究
江藤 寛子佐々木 ノピア
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2008 年 7 巻 p. 239-251

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抄録

地球温暖化問題が顕在化している. 大きな要因として, 温室効果ガスの増加が挙げられ, その対策のひとつとして, 化石燃料の代替エネルギーであるバイオマス資源の導入促進が求められている. 本稿は, 県土に占める森林の割合が67%という広大な森林面積を有する兵庫県の木質バイオマス資源に着目している. 兵庫県統計書の1971年度から2003年度までの木材生産量の統計データを用いて, 木質バイオマス資源の利用可能量を推計するとともに, 木質バイオマス資源の利用による温室効果ガス削減量を予測し, 今後の展望を考察することを目的としている.さらに, 木質バイオマス資源を利用し, 発電を行っている兵庫県内の企業事例を挙げ, 利活用の可能性を検証する. 以上のことから, 木質バイオマス資源の利活用による循環型社会の実現に向けた取り組みに関する提言について述べる.

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