2010 年 9 巻 p. 1-21
本稿は, ノンパラメトリック・アプローチを用いて日本の製材生産における技術効率性を分析したものである. 分析の際, 各都道府県を一つの生産単位とし, 投入要素は国産材入荷量, 外材入荷量, 従業者数, 動力出力数を, また産出は, 建築用製材出荷量とその他用製材出荷量とした. 分析の結果, 平均的な技術効率性は0.958, 規模効率性は0.988 であり, 高い技術効率性に恵まれていることが示された. ノンパラメトリック手法を用いた事後検定によると, 時間とともに技術効率性が減っていること, 生産の活発な地域が高い技術効率性を示しているものの, 動力出力数や素材の樹種とは関係がないことが示された.