日本薬理学雑誌
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メゾ蓚酸鹽の抗糖尿病作用に關する研究
第3報 メゾ蓚酸鹽の作用機轉に關する研究
大橋 茂竹内 節彌小林 芳人
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1953 年 49 巻 3 号 p. 143-150,en15

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抄録
先に我々はAlloxan糖尿病家兎及び犬にメゾ蓚酸カルシウム又はナトリウムを經口投與して糖尿の減少又は消失, 高い空腹時血糖の低下, 血中アセトン體の減少, 及び尿中の非蛋白性窒素の排泄減少を來す事實, 又この際膵臓全摘出犬に對しては作用の無い事も合わせ報告した.この事實はAllonan糖尿病動物に對するメゾ蓚酸鹽の影響は膵臓自體の機能と密接な關係あるを思わしめるものである.こゝにこの藥物の作用機轉を追求する爲に行われた實験の一部を報告する.
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