抄録
Ant Systemは,フェロモンを利用した間接的コミュニケーションによる探索手法である.本論文では従来のAnt Systemに,近傍のアリ同士がお互いの解情報を直接的に交換するコミュニケーションを導入し,その効果を検証する.実験の結果,直接的コミュニケーションの導入により,従来法よりも高い性能が得られた.その一方で,コミュニケーションが可能な近傍の範囲を過度に拡げると,エージェント群の多様性が失われ,性能が悪化した.解探索の集中化と多様化には,コミュニケーション能力の適切な設定が重要であることを確認した.