日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第21回ファジィ システム シンポジウム
選択された号の論文の225件中1~50を表示しています
7A1. 画像
  • 伊藤 誠, 矢野 良和, 大熊 繁
    セッションID: 7A1-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    近年、ペットロボットやヒューマノイドロボットといったエンターテイメントロボットが多く開発されている。このようなロボットの視覚をはじめとした、処理能力の低いプロセッサしか搭載できないシステム状況下において、高速に注目すべき物体を検出することが望まれている。しかしながら、現在良く使われている走査による画像処理は、無駄な処理を多く行っているために高速に処理を行うことが困難である。そこで、我々は様々な環境に適応でき、目的に応じた選択的注視システムを提案する。対象の認識結果をフィードバックさせて更新される興味度を導入し、入力画像から得られる視覚特徴と興味度を用いて注視点選択を行う。。興味度地図は対象の認識結果をフィードバックさせて更新することにより、目的対象の空間概念を表現する。獲得された空間概念を表現する興味度地図を用いることにより、目的・環境に応じた意図を設定した注視点選択を実現する。
  • 桑原 周, 荒井 良徳
    セッションID: 7A1-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    エッジ処理は基本的な画像処理技術の一つで、このデータにより人間は境目をある程度把握することができる。しかし実際のデータはいわゆる正確な輪郭ではなく、雑音などが多く含まれている。そこで本発表ではエッジデータから滑らかな1本の輪郭をファジィ推論を利用して追跡するために、エッジラフ画データの作成方法について検討する。具体的な方法としては人間によるラフ画スケッチを参考に、エッジ(Sobel)微分画像から曲率がほぼ同じ区間に分けた後、幾重もの細かい最小二乗近似直線を引くことにより、輪郭らしさの値を持つエッジラフ画データを作成する。またファジィ推論を利用して実際の輪郭を求める実験も行う。
  • 中川 大雄, 広兼 道幸, 古田 均, 楠瀬 芳之
    セッションID: 7A1-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    近年は,橋梁や道路などに代表される社会資本の整備が充実し,現状ではこれらの既設の土木構造物の維持管理をいかに効率的にかつ確実に行うかが課題となってきている.しかし,維持補修の必要性が高まる一方,専門家の数は不足しているのが現状である.本研究は,橋梁のコンクリート床版におけるひびわれを対象に,特徴抽出と識別方法を提案し,効率的な維持管理方法の開発を目的とする.具体的には,コンクリート床版を撮影したディジタル画像から,ひびわれを線図形として抽出し,ひびわれ画素の周辺ヒストグラム,ひびわれ画素によって囲まれた画素領域の周辺分布ヒストグラム,および,線図形における特徴点の出現度数を特徴量として抽出した.さらに,近年注目を集めているパーセプトロン型のパターン認識手法であるサポートベクターマシンを識別器として用いて,床版画像から損傷度を識別し,その識別精度を検証した.
7A2. AHP
  • 小谷 直也, 古殿 幸雄
    セッションID: 7A2-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    本研究では、AHP(階層化意思決定法)で用いる一対比較値に対して、ファジィ概念を導入する方法について検討し、評価項目や代替案のウェイトの導出を行う方法について考察している。そのため、対象物を比較する実験で導き出したファジィ一対比較値を用いて定性的な実験と定量的な実験のAHPを行い、C.I.値や総合評価・真値との誤差を比較し、有用性を検討している。
  • 平塚 聖敏, 新宮 清志
    セッションID: 7A2-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    住宅は,多くの要素から構成される.例えば屋根,壁,窓,玄関などの外観のデザインや構造等である.本論では,住宅の屋根,壁,窓,玄関の外観要素の印象を住宅間の一対比較をアンケート調査し,AHPとλ-ファジィ測度を用いて総合評価することで住宅の外観のどの要素が重要視されているかを分析するものである.本論で調査に用いた住宅は2軒の規格化住宅と2軒の昭和,大正に建築された洋風住宅である.
  • 目良 和也, 矢野 宏実, 市村 匠
    セッションID: 7A2-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    現在,インターネット上には多様で膨大な量の情報が存在しており,それらの情報を元に,我々は自分の好みに合わせて購入商品や旅行先などを選定することが出来る.そのための手法としてAHPや多属性効用理論があるが,未知の対象の定性的な属性について評価することは難しい.本研究では,インターネット上から収集した意見に含まれる程度表現と信頼度表現を考慮した形で,属性の度合を求めるための手法を提案する.min-max法では,ある属性値に対して一人の人間が感じる印象を各程度のファジィ集合に対する帰属度で表し,そこから統合値を求めている.本研究ではこの手法を拡張し,複数の人間の意見から統合値を求める手法を提案する.このファジィ集合の帰属度は意見数の比率から求めるが,本手法ではその際に各意見に付随する信頼度表現を各意見の重みとする.信頼度表現の重み,程度表現の分類,文章からの意見情報の抽出には自然言語情報を用いる.
  • 大西 真一, 山ノ井 高洋, 今井 英幸
    セッションID: 7A2-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    AHPは主観的判断とシステムアプローチをうまくミックスした問題解決型(提案型)手法の一つで,今日では意思決定の代表的な手法となっている.通常,AHPでは意思決定者に正確な一対比較を要求するが,実際には正確に重要さの比を推定し表現することは難しく,データ自体の信頼性の悪さがしばしば指摘される.現実にデータ行列が充分な整合性を持たないことが多いという現象によく表れている.本研究ではそのような場合は意思決定者の回答があいまいさを含んでいると考え,そのためのウェイト表現に,著者らが以前に提案したウェイトと整合度の感度分析結果から得られるパラメータを利用したファジィ集合を用いる.さらにウェイトの統合においては制約条件(相互作用)に注目した演算を用いる.この結果により,どのようなあいまいさが代替案のウェイトに含まれているかを読み取る手がかりが与えられることになると考えられる.
7A3. 【企画】クラスタリング(1)
7A4. 【企画】クラスタリング(2)
  • 呉 志賢, 本多 克宏, 市橋 秀友
    セッションID: 7A4-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    多変量解析手法にファジィクラスタリングを融合することによりデータ集合の局所的な特徴を抽出する試みが数多くなされており,等質性分析に個体と項目のカテゴリーの両方を同時に分割するための2種類のメンバシップを導入する手法が提案されている.しかし,カテゴリーのメンバシップについては通常とは異なる制約条件が用いられるために,各カテゴリーの絶対的な重要度がわかりづらいという欠点もある.本研究では,可能性的な制約に条件を修正することでメンバシップの解釈を容易にすることを試みる.
  • 本多 克宏, 市橋 秀友
    セッションID: 7A4-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    データの情報縮約の手法として用いられる主成分分析と局所的な線形構造を抽出する手法の線形ファジィクラスタリングとの関連が指摘され,局所的な主成分分析における線形クラスタリング法の有用性が検討されている.しかし,主成分分析には種々の定式化が存在することから,局所的な主成分分析モデルとしてのとらえ方も一意であるとは限らない.そこで本研究では,主成分分析における種々の定式化と対応する線形クラスタリングモデルとの関連について考察を行う.まず,FCV法が低次元空間の当てはめに基づく主成分分析の拡張であることを示した後に,合成変量の分散を基準とした定式化から局所的なマイナー成分分析手法が得られることを議論する.次に,データ行列の低階数近似に基づく定式化がFCV法と本質的に等しい解を与えることを示す.さらに,潜在変量の推定に焦点を当てた定式化を用いた際にも等しいデータ分割が与えられることを示す.
  • 上杉 亮, 本多 克宏, 市橋 秀友
    セッションID: 7A4-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    データマイニング手法の主要な要素として,データの層別(分割)と相関関係の抽出があげられており,データの構造を考慮した局所的なモデリングによる知識発見が試みられている.そこで,プロトタイプからの距離をクラスタリング基準として用いるFCM型のファジィクラスタリング法を,局所的なデータ解析に応用する研究が種々なされている.本研究では,局所的な主成分分析法とみなされるFuzzy c-Varieties(FCV)法においてデータ分割の基準としてカテゴリカルデータが付加されている場合に,量的変量と質的変量の両方を加味したデータ分割を行う手法を提案する.質的変量のカテゴリーにFCVクラスタリングに適した数量的得点を付与することにより,局所的な主成分の抽出とカテゴリーの分割を同時に行う.カテゴリー分割の結果を利用することで,クラスター構造の解釈が容易な局所的データ解析が可能となる.
  • 遠藤 靖典, 村田 隆一, 春山 秀幸, 宮本 定明
    セッションID: 7A4-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    誤差を伴うデータに対するクラスタリングアルゴリズムは数多く考察されている.これらのアルゴリズムでは,データの許容誤差は区間値で表現され,類似度は区間値間の最短距離やHausdorff距離等を用いて計算される.しかし,これらのアルゴリズムでは,実際に用いられるのは区間値の境界上もしくは平均値等を用いて算出された区間値の代表値であり,区間値内,すなわち許容誤差内の全ての領域を対象として計算してはいない.許容誤差を伴うデータに対する最適化問題を考える場合,許容誤差境界上だけでなく境界内領域すべても考慮すべきであり,そのような議論が望まれる.そこで本論文では,許容誤差領域内をも考慮に入れた不等式制約下での最適化問題を考え,その問題に対する最適解の導出を通して,許容誤差を伴うデータに対する2通りのクラスタリングアルゴリズムの構成を行う.
  • 春山 秀幸, 遠藤 靖典
    セッションID: 7A4-5
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    カーネル関数は1対1に対応する写像により高次元特徴空間に写像された2つのベクトルの内積を与えるものであり,データ分類の分野で有効な道具の1つである。カーネル階層的クラスタリングは、入力空間のデータをカーネル関数を用いて高次元特徴空間へ写像し、その空間においてクラスタリングを行う手法である。カーネル階層的クラスタリングは、比較的良好なクラスタリング結果が得られやすいが、高次元特徴空間でどのように入力空間のデータが写像され、クラスタリングが行われているのかは不明である。本報告では、特徴空間でのクラスタ構造を壊さずに低次元空間へ写像し可視化を試み、カーネル階層的クラスタリングのクラスタリング結果との関係について考察する。
7B1. 【企画】インテリジェントWEBインタラクション
  • 櫻井 茂明, 植野 研, 酢山 明弘, 折原 良平
    セッションID: 7B1-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    時系列データから頻出する並びを発見する時系列イベントパターンマイニング法においては、アプリオリ性を考慮することにより、頻出するパターンを効率よく発見することができる。しかしながら、頻出するパターンは、ありふれたパターンであることが多く、必ずしも分析者が求める特徴的なパターンにはなっていない。そこで、本論文では、アプリオリ性を満たしつつ、特徴的なパターンを発見するための新たな評価基準を提案し、その性質を明らかにする。また、本基準を利用した時系列イベントパターンマイニング法を提案する。さらには、提案法をSFAシステムから得られる営業日報データに適用し、その効果を検証する。
  • 竹内 健太郎, 高間 康史
    セッションID: 7B1-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    本稿ではテキスト情報による画像検索エンジンなどによって作成された画像データベースから,画像内に存在しているオブジェクトの形や色,配置などを考慮した絞込み検索を可能とする画像検索インタフェースを提案する.提案するシステムでは画像データベースからモザイク処理画像を作成し,各ブロックの色差を比較することによって画像間の類似度を求める.このときブロックサイズを変化させることによって階層ディレクトリ構造を作成する.また,各ディレクトリの要約表現としてモザイク処理画像の各ブロックの平均色を用いた集約画像を生成する.ユーザは集約画像の色の配置と自分のイメージする画像の色・構図を比較しながらディレクトリを選択し画像を探索する事により,効率良い探索が行える事が期待できる.
  • 村田 忠彦, 三ツ井 秀明, 黒上 晴夫
    セッションID: 7B1-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では,主観的情報と画像情報を用いた商品評価ページの視覚化を行い,実験によりその有効性を示す.主観的情報を用いた視覚化により,リスト表示と比較して,効率よく「見るに値する」ページが提示可能であることが報告されている.本研究では,商品購入の際にWebページ上にある画像も重視されていることに着目し,主観的情報と画像情報を用いた商品評価ページの視覚化を行う.クロスオーバー法によるWebページ検索実験を実施し,画像情報を用いた視覚化の有効性を示す.
  • 松下 光範, 櫻井 茂明, 村田 忠彦, 高間 康史
    セッションID: 7B1-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    WEBコンテンツは単なるデータではなく、その作成に関与したユーザの行為の帰結と捉えられる。従って、これらから知識を取り出すには知識処理技術だけではなく、その背後にあるユーザの振舞いの理解やコンテンツ自体へのインタラクションが必要になる。本稿では、このような視点からインテリジェントWEBインタラクションに係わる研究トピックスの幾つかを取り上げ、ファジィ処理がどのような役割を果たしうるかについて述べる。
7B2. WEB
  • 城市 広大, 三好 力
    セッションID: 7B2-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    適正単語選択にファジィ推論を、指標ページ選択に単語の共起頻度を、ページ分類にベクトル空間法をそれぞれ用いることで、検索エンジンからの検索結果のWEBページ群を内容別に自動分類する手法を提案する。実験結果から意味的に曖昧な語をキーワードとした場合でも、検索結果のページ群が内容別に分類されるのを確認した。
  • 竹下 和敏, 高間 康史
    セッションID: 7B2-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    近年、ウェブ上のサイトにおいては様々な専門分野の文書が存在し、日々最新の情報が公開されるため、辞書に載っていない分野特有の新出語が多数存在している。インデキシングや情報抽出などの目的でそれらの文書を計算機で処理する場合、新出語の扱いが問題となる。本稿ではWebディレクトリサービスには分野特有のカテゴリが多数存在していることに着目し、カテゴリ名から新出語を抽出する手法について検討する。新出語の判定法として、検索エンジンにおける検索結果のヒット数、カテゴリの階層の深さ、茶筌の形態素解析による品詞の連結パターンなどに着目し、新出語を抽出する際のそれらの有効性を示す。
  • 梶並 知記, 松村 明朗, 高間 康史
    セッションID: 7B2-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    インターネットの普及に伴い、我々は日常的にPCを用いて、多量に流通しているデジタルデータにアクセスできるようになった。しかし、それと同時に、人間が多量なデータの中から自分にとって必要なデータを見つけだし、有益な情報として取り出す作業がより困難になってきている。この作業を支援する技術の一つに情報可視化があり、これは視覚的な手法を工夫して多量のデータをユーザに提示しデータの認識を支援するものである。本稿では、ユーザが編集したキーワードマップからユーザの意図を抽出して情報検索に活用するために、キーワードの持つ重要度がユーザによる配置パターンに与える影響について考察する。最高3段階の重要度に分類されるキーワード群を同一マップ上に配置してもらう被験者実験を行い、重要度の異なるキーワード間の相対的な位置関係を調査した結果、ユーザの意図が同じならば共通する代表的配置パターンが存在する事を確認した。
  • 村上 真之, 本多 中二
    セッションID: 7B2-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    本論文では, 英文作成支援用の知的コーパスシステムの開発について述べる. 英語を母国語としない英文作成者が, 一般の検索エンジンを使って, インターネット上の文書やWebページの英文事例を参考にしようとするとき, 品質の悪い英文も含んだ数多くの検索結果の中から英文事例を探すのは非常に面倒な作業である. 提案するコーパスシステムは, 人間と同じような方法で英文の品質を推論し, その品質情報を英文事例と共にユーザーに与える. これにより, 適当な英文事例を探すユーザーの手間を大いに省くことができる.
7B3. 生体
  • 大西 圭, 吉田 香
    セッションID: 7B3-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    本論文は,表現型の値の発生タイミングを調節する遺伝子を進化させる突然変異ベースの進化的計算手法を提案する.提案手法は,各表現型の値に異なる進化速度をもたらすことが期待できる.実験の結果は,提案手法が問題全体を構成するサブ問題を順番に同定し解くことができることを示す.また,問題を解くために必要な個体数は小さく,必要な評価回数は,問題サイズの増加に伴い準指数的に増加することを示す.
  • 坪井 勇政, Zuwairie Ibrahim, 上田 恵珠, 小野 治
    セッションID: 7B3-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    DNAコンピューティングの手法を意味ネットワークに応用することで人間が常に行っている並列的な脳の働きに模擬した推論システムの開発が可能ではないだろうか。本論文では、DNAコンピューティングに触発された新しい意味ネットワークモデルを提案する。本モデルはネットワーク構造をしており、対象を表す2つのタグ節点、属性!)属性値対節点、節点間を連結する有向辺そしてラベルから構成されている。ネットワーク中のひとつの経路がタグ節点のラベルに記載されいる対象の名前を表している。属性層内の節点を取り出すことにより一度に対象に到達することができるので人間にとって対象の意味をわかりやすく理解し、スムーズに認識することができる。本モデルの実行可能性を証明するために小規模なネットワークを用いて予備的な推論実験を行った。実験結果は提案した意味ネットワークモデルの実行可能性を化学実験により証明するものである。
  • 上田 恵珠, 小野 治, 坪井 勇政
    セッションID: 7B3-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    DNAコンピューティングから発想を得た新しい処理アルゴリズム提案する。処理機構として代表的なものに人間の脳がある。脳の目的は情報を選択し、その選択した情報処理のアルゴリズムを自ら獲得することである。脳の機能の一部はデジタルで表現されているが、全てを(特に感情など)デジタル表現することはできない。現在までのDNAC理論は、外部入力(問題)は与えてやるもの(受動的)であり、獲得するもの(能動的)ではなかった。そこで、受動的な状態を無意識状態、能動的な状態を意識状態とし、脳の情報処理機能を扱っているファジイ理論のバージョン空間法をDNAコンピューティングに応用した。従来のDNAコンピューティングから一歩進んだアルゴリズムを提案している。
7B4. 【企画】ヒューマトロニクスとWebインテリジェンス
  • 武藤 優樹, 高間 康史
    セッションID: 7B4-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    e-learningでは多種の学習教材を用いることがあるが、教材の増加とともに、それらの中から学習者が有益な情報を得るのは困難になっていく.学習者に教材の情報を提示する方法の一つとして、各教材とそれに関連のあるキーワードをまとめたグロッサリー(用語集)が挙げられるが、多種の教材が混在する環境において、グロッサリーの生成や追加,更新といった作業を手作業で行うには多くの労力を必要とする.本稿では、講義用教材をWeb上で公開する自習型e_-_learningを想定し、教材からの情報の抽出を自動化することにより、グロッサリーを自動生成する手法を提案する.その際、各教材とキーワードの関連を教材から抽出し、計算機処理可能なRDFを用いてメタデータを教材に付加することにより作業の効率化を図る.
  • 服部 俊一, 高間 康史
    セッションID: 7B4-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    W3CによりSemantic Webが提案され,メタデータを利用した知的検索手法に関する研究は広く行われているが,文書全てに詳細なメタデータを付与することは困難である.本研究では,現状のメタデータで把握しきれない文書中のデータを全文検索で補うことにより再現率の向上をはかり,メタデータを最大限利用できるハイブリッドな検索エンジンを提案する.また,開発したエンジンに基づくWeb情報レポジトリシステムも構築し,ユーザによる文書登録の際にメタデータを自動付与することで,メタデータ取得コストの低減も実現する.加えて本論文では,機械処理が可能なメタデータにより記述されたルールを自動生成して他のユーザの過去の検索行動を検索結果に反映させる,適応的検索手法についても提案する.
  • 金川 晃士, 山口 亨, 宮路 雅子, 佐藤 英理
    セッションID: 7B4-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、HumatronicsのStep1として、エージェントであるフレンドリーロボットとの対話に注目し、見まね学習を用いてフレンドリーロボットに感性表現を学習させる手法を提案する。見まね学習にはカオス並列進化を用いた。機能レベルの並列化である質的カオス並列進化用いて、フレンドリーロボットの各感情の感性表現を作成し、また役割分担レベルの並列化である量的カオス並列進化用いて、複数の異なるユーザが作成した感性表現を獲得する。これらは、同様な機構を持っているので、同じ手法を用いて並列化することができる。そして、それらの感性表現を用いた人間支援ネットワークシステムの有用なアプリケーションを提案する。具体的には、高齢者ドライバーを視野に入れた運転者支援システムを行い、その有用性を示した。
  • 木山 敬太, 山口 亨
    セッションID: 7B4-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    ヒューマトロニクスには2つのステップがある。ファーストステップではシステムに人間を観察し理解する能力を持たせることにより、人間とシステムの間に調和の取れた関係を確立する。セカンドステップは知識、経験をネットワークを経由して共有することにより人間の生活を隅々までサポートする。今回はセカンドステップに着目し人間のサポートを行うネットワークインテリジェンスを用いたヒューメインビークルシステムの構築を目指した。ネットワークインテリジェンスとして次のようなシステムを考える。街角や車にカメラやPCからなる、知識エージェントをセットし、街角にセットしたものから周囲の状況や人間の意図やコマンドを認識し、また車に搭載したものによってドライバーの意図を認識する。そしてオントロジーとして周囲の状況、人間のコマンドや意図、そしてドライバーの意図といった情報を知的エージェント間で共有し協調の取れた人間支援を行う。
7C1. 言語
  • 岡本 渉
    セッションID: 7C1-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    本論文においては、自然言語対話システムやエキスパートシステムを構築する際に必要な、IF...THEN...ルールベースの推論方法を提案する。本手法は、自然言語命題“QA are F is τ ”が与えられた時、IF...THEN...ルール“IF Q'A' are F' is τA THEN Q''A'' are F'' is τB ”に従って、推論結果“Q''A'' are F'' is τB' ” (Q, Q', Q'': ファジイ量限定詞, A, A', A'': ファジイ主語, F, F', F'': ファジイ述語, τ, τA, τB, τB': 真理値限定詞)を得る方法に言及するものであり、適用例によりその有効性を確認した。
  • 黒澤 義明, 坂本 裕二, 市村 匠, 相沢 輝昭
    セッションID: 7C1-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    近年,自然言語処理研究の進展が著しい.中でも,形態素解析器の精度は向上し,90%を超えるようになった.この結果,大量の形態素解析処理出力の中から,人手で解析誤りを発見することが困難になってきている.そこで本研究は,形態素列間の類似度を用い,与えられた文がどの程度正事例や負事例に似ているかを表す尺度を求めることにより,形態素解析誤りを自動的に発見する手法について提案を行う.この類似度計算を行うシステムを構築し,641文(うち,誤り57文)の入力を行う計算機実験を行った.この結果,74%の精度で,形態素分割誤りだけでなく品詞同定誤りを含む形態素解析誤りの検出が可能であった.また,数は5例と少数ではあるが,精度を100%とする検出方法も見出されており,本提案の有効性が確認された.
  • 新美 礼彦
    セッションID: 7C1-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    テキストマイニングを行う際には、データ解析者が様々なアルゴリズムを試行錯誤に組み合わせながら解析が行われている。本研究では、遺伝的プログラミングを用いて複数のテキスト分類アルゴリズムを組み合わせて、テキスト分類を行うシステムを提案する。組み合わせを遺伝的プログラミングで学習することにより、それぞれのアルゴリズムの特長を生かしながら、アルゴリズムのパラメータチューニングも同時に行うことが可能となる。
  • 馬野 元秀, 篠原 貴之, 瀬田 和久
    セッションID: 7C1-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    時系列データとは、時間順に並んだ数値データのことで、例えば、毎日の気温の変化や株価の移り変わりなど、我々の身近に数多く存在している。時系列データを解析するための手法は、確率過程モデルを想定しており、これに基づいた計算機用ソフトウェアも数多く存在している。しかし、我々人間は時系列データを理解するのに、確率モデルを用いているとは思えない。言葉で表現することで理解していると思われる。本研究は、時系列データを言葉によって表現することを目的としている。前回は、時系列データの全体的な増減傾向を言葉で表現する方法を提案した。今回は、観点という考え方を提案し、その構成要素とそれに必要な機能についての基礎的な考察を行った。
7C2. 【企画】ECOmp(1)
7C3. 【企画】ECOmp(2)
7C4. 【企画】ECOmp(3)
  • 中島 智晴, 横田 泰之, 石渕 久生, Gerald Schaefer
    セッションID: 7C4-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では,重み付けされた学習用パターンから構築されたファジィ識別システムの学習手法を提案する.学習用パターンの重みは識別における重要度に対応すると仮定している.従って,識別率を下げることになっても大きな重みを持つ重要なパターンを正しく識別することが必要となる.ファジィIf-Thenルールとして,条件部にファジィ集合,結論部にクラスと確信度を有する形式を用いる.学習は,ファジィIf-Thenルールの確信度を調節することにより行われる.学習用パターンを誤識別したときのみ確信度の調整を行う誤り訂正方式を採用する.確信度を調節する対象となるのは,誤識別を行ったファジィIf-Thenルールと,誤識別された学習用パターンを正しく識別すべきファジィIf-Thenルールの二つである.調節の程度はその学習用パターンの重みによって異なる.数値実験では,クラスごとに重みが異なるパターン集合に対して提案手法を適用したときの性能を調査する.
  • 中村 貴志, 村田 忠彦
    セッションID: 7C4-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では,マルチエージェント問題に対して遺伝的ネットワークプログラミング(GNP)を用いた役割分担の生成を試みる.GNPに対して自動グループ構成手法(ADG)を適用することにより,役割を担うグループの生成と,そのグループの行動ルールの獲得を行なうGNP with ADGを提案する.本手法の有効性を荷物搬送問題を用いて検証する.実験により,均質なエージェント群を問題に応じた役割に分割されることを示す.
  • 逸見 真弥, 村田 忠彦, 高木 英行
    セッションID: 7C4-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    IECユーザの評価特性を学習することで,探索速度の向上と疲労軽減を図る手法が提案されている.しかし,IECの世代数は少ないので,十分に学習できない,あるいは十分に利用できないという問題を抱えている.本研究では,複数の他ユーザの評価特性を事前に用意し,毎世代の評価値から最も類似した他ユーザの評価特性を当該IECユーザの評価特性の代理モデルとすることでこの問題を解決する手法を提案する.本手法の性能を評価するため,擬似IECユーザを導入したシミュレーションを行う.他人の評価予測モデルとして,擬似IECユーザとの距離に基づいて数グループに分けて用い,それぞれの収束過程を従来手法と比較する.実験結果から,擬似IECユーザとの距離がある閾値を超えるまでは,提案手法が従来手法より早く最適解に到達することを示した.
  • 今井 康人, 矢野 良和, 道木 慎二, 大熊 繁
    セッションID: 7C4-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    我々はこれまでに、用意した少数の動作から多数の動作のバリエーションを実現し、動作が「大きい」という動作修飾の概念をロボットに獲得させるシステムの提案を行ってきた。本稿では獲得した概念を用いて、基本となる動作を「大きく」修飾する動作生成と、動作が「大きい」かどうかを認識する動作認識の双方向処理を行うシステムを提案する。
7D1. ルール(1)
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