抄録
推論結果の良し悪し、つまり推論の誤差は、最終的に「結果」でどの程度で所定の問題を解決できるのかで評価されるが、推論アルゴリズムと知識と知識の用法によって決まっている。ここで、推論アルゴリズムと知識と知識の用法は推論の三要素と呼ぶことにする。我々人間が推論を行うときに、状況に応じて知識を適切に使い分けている。すなわち、脳の中では様々な知識が沢山あるが、推論を行う際に知識は選択的に使用される。著者らは、ファジィ集合間の距離情報に基づいて、距離型ファジィ推論法(推論アルゴリズム)を提案しているが、知識を表す推論ルールの用法については言及しなかった。本報告では知識の用法について論じ、既存の知識と距離型ファジィ推論アルゴリズムに対して、推論誤差を減らすために、知識の使い方を一つ提案する。