主催: 日本知能情報ファジィ学会
共催: 国際ファジィシステム学会
カオティックサウンドは、インタラクティブアート生成システムの1つとして人工生命の分野で研究がなされている。これにより、人間の予想を超える多様性と複雑さをもつ映像や音楽をコンピュータを利用して生成することが可能である。しかしながら、単純にカオスで得た数値と対応する音を演奏する場合、ただ音が鳴るだけの不協和音となることが予想される。そこで本研究では、カオス性や同期性の制御が可能な大規模カオスを用いて音の生成を行い、さらにより自然な音に感じられるよう音楽理論の要素技術の一部を導入する手法を提案する。これは大域結合写像(GCM)によって音高、音長、音量要素を決定し、生成した音楽に小節、調性、休符、テンポ、エコー、音色などの音楽的要素を追加するものである。また、この手法を用いてシミュレーションにより生成された音の感性評価を試みたので、それについても報告する。