抄録
近年、IT技術の発展にともなって、パソコン、携帯電話などをはじめとする情報家電が急速に身近な世界に浸透してきた。しかし、これらの機能を使いこなすには、ユーザが機器の特性や操作方法を学習する必要があり、また機器ごとにインターフェイスがさまざまなため、ややこしい。そこで私たちは、人間中心的システムの実現を目指す。機器を使う人間がその機器を特別意識することなく、生活の一部として機器と共存するようなシステムの構築を提案する。そのために共同注視機構を用い、人間とシステムが同じものに注目し、共同理解を得る。本研究ではi-mobility(知的移動体)と名づけた小型電気自動車に共同注視機構を用い、指差しや手招きといった人間の日常動作による指示で車庫入れとドライバーの近くまで呼び出すシステムを構築し、その有用性を検証する。また、このシステムをRTミドルウェア化することにより、様々な分野への応用を可能とすることを目指す。